下水内郡栄村などで今季も収穫前の山菜の盗難が相次ぎ、同村などを管轄する飯山署が4月下旬から7月中旬にかけて昨年より8人多い37人を摘発したことが31日、分かった。最大の被害はワラビ約10キロ(時価約4000円相当)。いずれも同署で厳重に注意し、山菜を栽培農家から買い上げさせて帰したという。
同署によると、犯行現場は9割が栄村で、残りは飯山市。畑の全作付面積の4割をワラビなどの山菜が占める栄村では毎年盗難事件が発生しており、今年も署員1人が連日、私服で村内の畑を巡回した。地元農家からは「いいかげんにしてほしい」と憤りの声が上がっている。
37人の内訳は県内35人、県外2人。平均年齢66・2歳で、夫婦や友達同士で訪れ、100-800円相当を盗むケースがほとんどだった。畑の周囲に採取禁止の看板があっても「採ってはいけない場所とは思わなかった」と話す人もいたという。
栄村堺でワラビ畑約80ヘクタールを管理する東部開拓事業組合(60戸)によると、近年は盗難の手口が巧妙になり、収穫前の早朝にごっそり持ち去ったり、1人が車で待機し見つかったと思ったらすぐに立ち去ったりする例もある。
同組合の藤木虎勝組合長(63)は「警察に見つかるのは毎年ごく一部」と指摘。「山菜農家はお年寄りが多く、収入は年金暮らしの足しになる。心を込めて作っている人の身になってほしい」と話している。
信濃毎日新聞
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