大阪府東大阪市と松原市でタクシー運転手が相次いで襲われ死傷した強盗事件のうち、松原市の事件で重傷を負った運転手、野沢俊樹さん(61)が、大阪市平野区の府道で信号待ちをしている際に犯人の男を乗せていたことが7日、松原署捜査本部の調べで分かった。すぐ近くには、タクシーが客待ちをする場所があった。このため捜査本部は、男が車を走らせて客を探す「流し」のタクシーを狙ったとみている。
東大阪市で刺殺された運転手、後藤利晴さん(67)も普段から流しで営業していた。平野区内の国道479号沿いで犯人を乗せたとみられる。
同一犯の可能性がさらに高まり、松原署、枚岡署両捜査本部は男の割り出しを急いでいる。
松原署捜査本部の調べでは、男は5日午前4時40分ごろ、大阪市平野区喜連の府道で、片側3車線の中央車線で信号待ちしていた野沢さんのタクシーに近づき、ドアをノックして乗車。松原市方面に向かうように指示して事件現場で停車させ、野沢さんの首を切りつけたという。
事件直後、現場から約1キロ北に離れた民家の防犯カメラに、黒っぽい服の男が府道を北向きに走り去る姿が写っていた。捜査本部は犯人の可能性もあるとみて画像を回収、分析を進めている。
一方、両事件ではいずれのタクシーにも犯人の指紋がなく、東大阪市の事件では手袋で触れた痕跡が残っていたことも判明。松原市の事件では、現場近くで犯人が捨てたとみられる血の付いた軍手が見つかっており、両捜査本部はいずれの事件でも犯人が手袋を使用したとみて、鑑定を急いでいる。
2009/01/08 産経ニュース




