10月4日15時26分配信 毎日新聞
4日午前5時45分ごろ、福岡市城南区東油山の「油山観音」で、本堂に保管した国重要文化財の「木造聖観音坐像(もくぞうしょうかんのんざぞう)」(像高約79センチ)などが盗まれていることに参拝客の夫婦が気付き、連絡を受けた氏田宗貞住職(62)が110番通報した。観音像の前にあった青銅製の鏡(直径約25センチ)も盗まれており、福岡県警早良署が窃盗容疑で捜査している。
同署などによると、本堂入り口のガラスの引き戸は四つの南京錠で施錠していたが、いずれも切断されていた。
氏田住職によると、3日午後5時半ごろに住職が巡回した際は異常はなかったが、4日午前5時半ごろ、本堂の方で不審な物音を聞いたという。また3日夕、大きな袋を抱えた70代ぐらいの男が、十数人ほどの団体客に紛れて進み、境内の前で何かを確認するように中を眺めていたという。
氏田住職は「市民に愛されてきた大切な観音様。一日も早く、無傷で返してほしい」と話している。
油山観音は臨済宗東福寺派の寺院で、天平年間(729~749年)にインドから渡来した僧「清賀上人」が開基したとされる。盗まれた観音像は室町時代ごろの作と推定され、作者は不詳。1906年に国重要文化財に指定された。【




