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宇治で空き缶抜き取り横行 回収半減、窃盗罪立件難しく

 京都府宇治市内で、市民がごみ回収に出した空き缶が持ち去られる被害が後を絶たない。4年前から激しくなり、市は宇治署と協力してパトロールを実施しているが、抜き取り行為を直ちに窃盗罪に問うのは難しく、抜本的な対策がないのが現状だ。
 宇治市では月2回、市民が決められた場所に空き缶を集めて、収集車が回収している。2005年に「車で缶を持ち去っている」という市民の通報が相次いだ。このため、市は翌年から強化月間を定めて早朝パトロールを行い、現在はトラブル防止のため宇治署員も同行している。
 昨年10月の強化月間中、市は空き缶を抜き取った10人を指導し、空き缶を積んだ不審なトラックなど15台を確認した。
 回収した空き缶は福祉施設などがアルミとスチールに分別して売却している。市は「組織的に空き缶を集めて売却益を得る業者がいる」と話す。昨年度の空き缶搬入量は約260トンで02年度からほぼ半減しており、抜き取りが減少理由の一つとみている。
 リサイクルされる空き缶は古新聞と同じで財物とされるが、「空き缶の所有者や管理状況が明確にならないと窃盗罪の立件は難しい」(宇治署)という。
 抜き取りを防ぐ条例もなく、市は業者らに強い姿勢で対応できない。「空き缶のリサイクルは市民、市、福祉施設などの三者の信義則で機能している。リサイクル制度の根幹を揺るがしかねない抜き取りはやめて」と訴えている。

10月24日11時9分配信 京都新聞

2009/10/26


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